2012年 ノーベル文学賞 莫言の小説 「生死疲労」の
日本語翻訳に挑戦。私の中国語学習方法のひとつ。
1) 莫言の小説を中国のアマゾンから購入。
ノーベル文学賞をとったその日には、売り切れだったが
最近では在庫があるようだ。
2) まずは、ざっーと翻訳してみる。その後、細かい点に注意して
翻訳する。
私の拙訳
↓
「第1部 ロバのもがき
第1章 閻魔殿にて酷刑を受けるに、冤罪を呼び、裏切りに遭うに、白蹄のロバに転生する。
われの物語は、1950年1月1日のでき事から述べるとしよう。
それまで、2年余りの時の中で、われは陰曹地府という地において、人間では想像しがたいほどの酷刑を受けた。
毎回尋問に遭うごとに、われは無実を訴える。われが叫びは、こだまのごとく繰り返し繰り返し響いた。
しかしながら、わが身は、酷刑を受けたにもかかわらず、決して悔い改めることはなかったので
意思の強いヤツとの評判を得るに至った。その中、多くの鬼どもが密かに我に敬服していることを知っているし
閻魔大王様もわが意思の強さにうんざりしてることも知っていた。
・・・」
3) この本もよく知られているので、すでに日本語翻訳版
「転生無現」 翻訳者 吉田富夫 があるので
プロの翻訳文とひとつひとつ比べてみる。
私の拙訳文とは全くちがって、プロの訳文は身体にしみこんでくるようだ
プロの訳文
↓
「第1部 転生ロバ、難儀に遭う
第1章 西門鬧が閻魔の庁にて無実を訴え、騙されてロバに転生する。
わしの物語は、1950年1月1日のから始まる。
それまでの2年あまり、わしは閻魔の庁でこの世では想像に及ばぬ酷刑にさらされていた。
尋問されるたびに、わしは無実を訴えた。悲痛なさけびは閻魔大殿のすみずみまでとどろき
こだまが幾重にもかえってきた。酷刑にされながら音をあげぬわしには、硬骨漢との評判が立ってのう。
地獄の獄卒どもがひそかに舌を巻くかたわら、閻魔大王がこのわしにむかついていなさることもわしは承知しておった。
・・・」
4) 友人にも見てもらった。
↓
「さっそく読みました。
分かりやすく気持ちが入ってきたのは”B”でした。
俺が”バカ”だから難しい言葉を知らないからなのか?(笑)
Aは最初は描写がわかりにくい?難しい?
(燭光?、油でべとべとした顔に笑みを浮かべていた?・・・という表現)
読む気持ちが入りにくく
Bは主人公の男?の目線で話している雰囲気で閻魔大王に裁かれる描写がわかりやすかった
・・・」
5) 分析、復習しかないね。